2025年11月30日 (日)

健康ほっとニュース12月号

◎現在インフルエンザが例年より異常に早く大流行しています。学級閉鎖も相次いでいます。御家族全滅という方も多いようです。感染防御にはやはり基本的なことですがマスク、うがいが大事だと思います。
インフルエンザ検査の注意点をまとめてみました。
○迅速検査の陽性率は80%程度で全例陽性になるわけではありません。特に今シーズンはキットの検出率が低い印象を受けます。
○発熱後12時間以内の初期では陽性率が60~70%程度です。従って発熱してすぐ検査しても偽陰性になる可能性が高く、検査が無駄になってしまう可能性があります。発熱確認後最低6時間程度経って検査しないと意味がないと思われます。
○インフエンザは本来自然に治る病気であり、合併症を起こさなければ数日で軽快します。
発病後48時間以内に治療を開始すれば発熱期間が短くなるといわれています。従って発熱してすぐあわてて治療を開始する必要はありません。熱がつらければ解熱剤の投与で様子をみて、翌日検査して陽性なら治療を開始するということで問題ありません。
○インフルエンザの診断に必ず検査が必要という訳ではありません。ご家族ですでにインフルエンザと診断された方がいて、引き続いて高熱を出されたような場合は診察して臨床的にインフルエンザと診断して治療を開始して構いません。学校等へのお届けもインフルエンザという診断名になります。       
最近マイコプラズマ肺炎も流行し始めています。この肺炎は比較的若い方に多く、幼児や学童にもよく見られます。症状は風邪様の症状のあと発熱、咳が続きます。咳は乾いた咳で夜から朝にかけて咳き込みが強いのが特徴です。熱の割には元気があることが多いようです。詳しくはブログ中の「マイコプラズマ肺炎について」を御覧ください。
年末年始は休診になる医療機関も多く、各医療機関により休みも異なっていますので、いざという時にあわてないようあらかじめ休診日を確認されておくと良いと思います。
また普段からお薬を服用されている方はお正月に薬が切れないように注意して下さい。
〇喘息の方は帰省先でペットを飼っていたり、ふだん使っていない布団で寝たりが原因で発作を起こされることがあるので注意しましょう。
〇帰省や旅行される方も予備のお薬を必ず用意しておきましょう。
当院も12月27日(土)午後から1月5日(月)まで勝手ながら休診させていただきます。1月6日(火)から平常通り診療します。
◎年末年始(12月28日~1月4日)は市川市急病診療所が診療を行っています。
毎日必ず小児科担当医が配置されています。午前10時から午後5時、午後8時から11時の診療です。(年末年始以外の平日は午後8時から11時です。)東京ベイ浦安市川医療センター(以前の市民病院)や順天堂浦安病院等の病院はコロナ感染症等の重症で紹介された患者さんなどで忙しい状態が続いています。お子さんの急病の時は直接病院等を受診せず、まず急病診療所を受診して下さるようお願いします。ホ-ムペ-ジは下記です。
http://www.city.ichikawa.chiba.jp/net/hoken/suisin/kyub1.htm
新型コロナウイルスワクチンの65才以上の方及び60才~64才で心臓、腎臓、呼吸器の重い疾患のある方への公費接種も来年3月まで行います。自己負担額は7000円です。インフルエンザワクチンと同時接種される方はインフルエンザワクチン接種の時間帯に行いますので合わせて予約申し込みして下さい。新型コロナウイルスワクチンのみ接種御希望の方は一般時間帯の接種となりますので別途お申込み下さい。
帯状疱疹のワクチンの公費補助が4月から始まっています。予診票が7月から対象者に発送されています。
〇対象者は肺炎球菌と同じで基本は65才の方対象で、今年度は70,75,80,85,95才及び100才以上の方も救済処置で対象になります。救済処置は5年間でその後は65才のみになります。従って対象年齢の方は今年度機会を逃すと二度とできませんので御注意下さい。
〇ワクチンは生ワクチンと不活化ワクチンの2種類ありどちらでも可能です。
〇生ワクチンは皮下接種1回で自己負担は2500円
〇不活化ワクチンのシングリックスは筋肉注射 2回接種で自己負担は1回6500円となります。
〇自費接種の場合は当院では生ワクチン8000円 シングリックスは1回22000円です。

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2025年11月15日 (土)

患者様に緊急のお知らせ

◎インフルエンザ、新型コロナウイルスの流行で当院の発熱患者様の隔離、診療のスペースが限界となっております。誠に申し訳ありませんが患者数が一定となったところで受付を終了し以後再診患者様の処方のみにさせて頂きますので御了承下さい。
(終了次第ホームページに表示します)

 

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2025年11月13日 (木)

インフルエンザの迅速検査について

インフルエンザの迅速診断キットが開発され鼻等の粘液を取って検査すれば診断がつくようになり、患者さん方も検査を前提にして受診なさる方も多いようですが、いくつか注意点もありますのでまとめてみました。
○迅速検査の陽性率は80%程度で全例陽性になるわけではありません。
発熱後12時間以内の初期では陽性率が60~70%程度です。従って発熱してすぐ検査しても偽陰性になる可能性が高く、検査が無駄になってしまう可能性があります。発熱確認後最低6時間程度経って検査しないと意味がないと思われます。 ○インフエンザは本来自然に治る病気であり、合併症を起こさなければ数日で軽快します。
発病後48時間以内に治療を開始すれば発熱期間が短くなるといわれています。従って発熱してすぐあわてて治療を開始する必要はありません。熱がつらければ解熱剤の投与で様子をみて、翌日検査して陽性なら治療を開始するということで問題ありません。
○インフルエンザの診断に必ず検査が必要という訳ではありません。ご家族ですでにインフルエンザと診断された方がいて、引き続いて高熱を出されたような場合は診察して臨床的にインフルエンザと診断して治療を開始して構いません。学校等へのお届けもインフルエンザという診断名になります。

 

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2025年11月 3日 (月)

健康ほっとニュース 11月号

最近は季節が夏から秋を飛び越えて急に冬に移行するような印象がありますが、いずれにせよ季節の変わり目は喘息発作を起こしやすい時期です。今年は台風の襲来は今の所少ないようですが多いですが台風の影響で発作を起こしやすくなる方もいます。また気温が急に下がると発作を起こしやすくなります。予防薬を処方されている方はしっかり使用しておきましょう。
インフルエンザワクチン接種を専用時間帯を設けて10月15日から11月末まで完全予約制で実施しています。詳しくは「インフルエンザワクチンについて」をお読み下さい。
新型コロナウイルスワクチンの65才以上の方及び60才~64才で心臓、腎臓、呼吸器の重い疾患のある方への公費接種も来年3月まで行います。自己負担額は7000円です。インフルエンザワクチンと同時接種される方はインフルエンザワクチン接種の時間帯に行いますので合わせて予約申し込みして下さい。新型コロナウイルスワクチンのみ接種御希望の方は一般時間帯の接種となりますので別途お申込み下さい。
(インフルエンザの公費接種は1月31日まで。)
インフルエンザワクチン接種に伴い一般外来の時間帯も変更になっていますので御注意下さい。
10月16日から11月末まで
平日  午後 3 時20分~4時 インフルエンザ、新型コロナワクチン接種専用
4 時~6時  一般外来
土曜 午前 9 時~9時30分  インフルエンザ、新型コロナワクチン接種専用    
9時30分~12時 一般外来
帯状疱疹のワクチンの公費補助が4月から始まっています。予診票が7月から対象者に発送されています。
〇対象者は肺炎球菌と同じで基本は65才の方対象で、今年度は70,75,80,85,95才及び100才以上の方も救済処置で対象になります。救済処置は5年間でその後は65才のみになります。従って対象年齢の方は今年度機会を逃すと二度とできませんので御注意下さい。
〇ワクチンは生ワクチンと不活化ワクチンの2種類ありどちらでも可能です。
〇生ワクチンは皮下接種1回で自己負担は2500円
〇不活化ワクチンのシングリックスは筋肉注射 2回接種で自己負担は1回6500円となります。
〇自費接種の場合は当院では生ワクチン8000円 シングリックスは1回22000円です。
最近マイコプラズマ肺炎も流行し始めています。この肺炎は比較的若い方に多く、幼児や学童にもよく見られます。症状は風邪様の症状のあと発熱、咳が続きます。咳は乾いた咳で夜から朝にかけて咳き込みが強いのが特徴です。熱の割には元気があることが多いようです。詳しくはブログ中の「マイコプラズマ肺炎について」を御覧ください。
◎市川市急病診療所は毎日必ず小児科担当医が配置されています。午後8時から11時の診療で休日は午前10時から午後5時も診療します。東京ベイ浦安市川医療センター(以前の市民病院)や順天堂浦安病院等の病院は重症で紹介された患者さんなどで忙しい状態が続いています。お子さんの急病の時は直接病院等を受診せず、まず急病診療所を受診して下さるようお願いします。ホ-ムペ-ジは下記です。
http://www.city.ichikawa.chiba.jp/net/hoken/suisin/kyub1.htm     

 

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2025年9月17日 (水)

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチン接種を専用時間帯を設けて10月15日から11月末まで完全予約制で実施します。
当院では高齢者の新型コロナウイルスワクチンの接種も併せて行っていますので
本年も当院かかりつけの方(当院の診察券をお持ちの方)に限定させていただきますので御了承下さい。
市川市の65才以上の高齢者で接種券をお持ちの方も同様とさせて頂きます。
10月1日から予約受け付け開始します。
〇13才以上は1回接種 13才未満は2回接種(9才以上は1回でも可)料金は1回目2回目とも4000円です。
65才以上の高齢者の方で接種券をお持ちの方は1500円となります。
新型コロナウイルスワクチンの65才以上の方及び60才~64才で心臓、腎臓、呼吸器の重い疾患のある方への公費接種も10月15日から来年3月まで行います。自己負担額は7000円です。インフルエンザワクチンと同時接種される方はインフルエンザワクチン接種の時間帯に行いますので合わせて予約申し込みして下さい。新型コロナウイルスワクチンのみ接種御希望の方は一般時間帯の接種となりますので別途お申込み下さい。
あわせて一般外来の時間帯も変更となっていますので御注意下さい。
10月15日から11月末まで
平日  午後 3 時20分~4時 インフルエンザ、新型コロナワクチン接種専用
4 時~6時  一般外来
土曜 午前 9 時~9時30分  インフルエンザ、新型コロナワクチン接種専用    
9時30分~12時 一般外来

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2025年4月30日 (水)

百日咳について

百日咳について厚生労働省の資料を参考にまとめてみました。
百日咳とは百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性の気道感染症です。
百日咳は世界的に見られる疾患で、いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心となっています。母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。
主な症状
経過は3期に分けられ、全経過で約2~3カ月で回復するとされています。
1. カタル期(約2週間持続):かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
2. 痙咳期(カタル期の後に約2~3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です。
3. 回復期:激しい発作は次第におさまり、2~3週間で認められなくなります。成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳を示すことはなく、やがて回復に向かいます。全経過で約2~3カ月で回復します。
感染経路
鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)とされています。
治療方法
生後6カ月以上は、抗菌薬による治療が検討されますが最近耐性菌が多く問題になっています。また、咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。
予防と対策
百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。現在日本では生後2カ月から5種混合ワクチンを3回接種し、1才で4回目を1才から接種しています。ワクチン未接種の乳児の感染は重症化の危険があるので2か月に達したら早めに接種しましょう。また予防接種による免疫効果の持続は5~10年程度です。現在日本では4回接種後の追加接種を行っていないため、接種後年数が経過し免疫が低下した人の発病が問題になっています。日本小児科学会では3種混合ワクチンの学校就学前の1年間、11-12歳の2回追加接種を推奨していますが現在公費接種にはなっていません。

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2024年12月 2日 (月)

マイコプラズマ肺炎について

マイコプラズマ肺炎はウイルスによく似た微生物のマイコプラズマに感染しておこる肺炎です。オリンピックの年に流行るといわれていますがそれ以外の時期にも流行があります。通常の肺炎と少し違った所がある肺炎ですので特徴をまとめてみました。
通常の細菌性肺炎は高齢の方や体力の弱った方に多いのですがこの肺炎は
比較的若い方に多く、幼児や学童にもよく見られますが乳児には少ないようです。
症状は風邪様の症状のあと発熱、咳が続きます。咳は乾いた咳で夜から朝にかけて咳き込みが強いのが特徴です。熱の割には元気があることが多い印象です。普通の咽頭炎や気管支炎でよく処方されるタイプのペニシリン系、セフェム系の抗生物質では効果がないため、それらのお薬を処方されて内服していても熱が続くときには要注意です。インフルエンザや新型コロナウイルスのように数日ですぐ感染することはなく、2~3週間の潜伏期で伝染するためそのころ家族で発病することがあります。
診断は上記の症状がヒントになりますが通常の肺炎と違って聴診しても所見が乏しくレントゲン写真ではじめてわかることも多く診断が遅れることもあります。またレントゲン写真の変化は症状に比べて強いこともあります。
治療はマイコプラズマ肺炎に効くタイプの抗生物質を服用していただくと比較的急速に発熱等の症状が良くなることが多く、一般の肺炎に比べて治りやすいといえます。レントゲン写真の影がひどいからといって入院治療が必要なことはまれです。お薬をきちんと内服して安静にしていただけば良いと思います。ただし一部のお薬に耐性になっている場合もあり、他の細菌性の肺炎を合併しているような場合もあるので2~3日しても熱の下がりが悪い場合には再診して下さい。
後遺症として咳が長引く方もいますが次第に軽快します。麻疹や水痘などのウイルス性の病気は一度かかると免疫ができて二度とかかりませんがマイコプラズマはウイルスではないので何年かたってまたかかることがあります。

 

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2020年6月 1日 (月)

◎新型コロナウイルス感染症について   

<感染の仕方>一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。空気感染は起きていないと考えられています。 飛沫感染は感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどがなくても感染を拡大させるリスクがあります。マスクなしの会話、食事中の会話が最もリスクが高いようです。勿論多人数での会食等は避けるべきですが、家族内感染も問題になります。
接触感染は感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。一番大事なのは「ウイルスが体に入るのは、目と鼻と口しかない」ということです。万が一手にウイルスがついても、顔さえ触らずに手をしっかり洗えば安全です。

<感染力>80%の方は誰にもうつしていないというデータがありますが、特定の環境で特定の方から多くの人に感染したと疑われる事例もあります。

<症状>感染から数日間の潜伏期を経て発熱、咳、咽頭痛、倦怠感等の感冒様症状が出現します。

<受診の注意>感染しているのではないかとの不安から適切な相談をせずに医療機関を受診する方がいると、かえってご自身が医療機関において感染するリスクも高めることになります。軽いカゼ症状の場合は医療機関を受診せず自宅で安静にして経過を見られた方が良いと思います。

<一般的な注意>不要不急の外出を控える。換気が悪く人が密に集まって過ごすような空間、不特定多数の方が接触する恐れが高い場所いわゆる三密への出入りをできる限り避ける事が大事です。上記のような場所では以下の注意を

○換気を行う(可能であれば2つの方向の窓を同時に開ける)

○人の密度を下げる(互いの距離を1、2メートル程度あける)

○近距離での会話や発声などを避ける(やむを得ない場合はマスクをつける)ことが必要です。

 

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2019年5月28日 (火)

ホームページ新設

ホームページを新設しました。

https://www.inadaclinic.net/

そちらもごらんください。

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2017年9月 1日 (金)

RSウイルス感染症について

Q:RSウイルス感染症とはどのような病気ですか?

A:RSウイルスによる呼吸器の感染症で寒い季節に多くみられます。生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに一回は感染するとされています

Q:RSウイルスはどのように感染しますか。

A:RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、又は話をした時に飛び散るしぶきを浴びて感染します。またウイルスがついている手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったり又はなめたりすることでも接触感染します。 

Q:どのような症状が出ますか?

A:RSウイルスに感染してから通常46日位して発熱、鼻汁などの症状が出て数日続きます。多くは軽症で、成人や年長児では普通はカゼ症状で終わりますが、乳児期、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)に感染した場合は重症化することがあります。最初は咳、鼻水、鼻づまりなどのカゼ症状で始まりますが、次第に咳がひどくなる、ゼイゼイする、呼吸困難となる等の症状が出てくることがあり、その場合には細気管支炎や肺炎を起こしている可能性があります。特に低出生体重児や、肺や心臓に病気がある方は重症化のリスクがあります。胸やおなかをペコペコさせて息をしている、顔色が悪い、母乳やミルクの飲みが悪い等の時は要注意で早めに受診していただく必要があり、重症になった時は入院して酸素吸入等の治療が必要になることがあります。その他重い合併症として注意すべきものには、無呼吸発作、急性脳症等があります。  

Q:診断のための検査はありますか?

A:綿棒で鼻から取って迅速検査できるキットがありますが重症化しやすい1才未満の方のみ保険の適応があります。

Q:どうすれば予防できますか?

A: 咳等の症状がある年長児や成人は、できるだけ乳児と1歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防につながります。また、乳児と1歳児に日常的に接する人は、RSウイルス感染症の流行時期はもちろんのこと、普段から咳などの呼吸器症状がある場合はマスクを着用してお子さんに接することが大切です。接触感染の対策としては、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒し、流水・石鹸やアルコール製剤による手洗いを良くすることが大事です。

Q:治療方法はありますか。

A:特別な薬はありません。治療は基本的には症状を和らげる対症療法です。また現在、予防のためのワクチンはありません。但し遺伝子組換え技術を用いて作成されたモノクローナル抗体製剤であるシナジスというお薬があります。非常に高価なお薬ですが、低出生体重児や、肺や心臓に病気がある等重症化するリスクの高い方に、流行初期から流行期中継続して筋肉注射することにより、重い症状を予防することができます。対象になる方はもとの病気でかかっている病院からお話があると思います。

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2017年6月 7日 (水)

ヒトメタニューモウイルスについて

最近ヒトメタニューモウイルスが流行しています。どんな疾患なのかQ&Aで簡単にまとめてみました。

Q:あまり耳慣れないのですがヒトメタニューモウイルスというのはどんなウイルスですか?A:呼吸器に感染するウイルスの一種です。13歳の幼児の間で流行することが多いのですが、大人にも感染します。小児の呼吸器感染症の510%、大人の呼吸器感染症の24%は、このウイルスが原因だと考えられています。とくに乳幼児や高齢者では重症化することもあり注意が必要です。

Q:どんな症状が出ますか?A:ヒトメタニューモウイルス感染症の症状はいわゆる風邪の症状ですが、一般的な風邪よりひどい症状が出ます。鼻水も量が多く出ます。咳は1週間程度と長く続き、悪化すると 喘息性気管支炎や細気管支炎を起こし、ゼイゼイ、ヒューヒューして呼吸困難を起こすこともあります。熱も45日高熱が続くことがあります。通常1週間程度で症状は治まります。何度か繰り返して感染することがありますが年齢が上がるにつれて徐々に免疫がつき、症状が軽くなる傾向にあります。季節は36月、つまり春先から梅雨の時期に流行が多くみられます。症状はやはり乳幼児で多いRSウイルスに似ており症状だけで鑑別するのは難しいですがRSウイルスは冬に多いのが特徴です。
Q:どうやって診断するのでしょうA:インフルエンザやRSウイルスと同様に迅速診断のキットがあります。鼻や咽頭を細い綿棒でぬぐって検査し515分程度で診断可能です。但し健康保険では6才未満のお子さんで、肺炎を疑ってレントゲン写真を撮った方のみ検査の適応になります

Q:治療はどうするのですか?A: ヒトメタニューモウイルスに対する特別なお薬はありません。細菌ではないので抗生物質もウイルスそのものには効果ありません。従って治療は対症療法が主になります。咳や鼻水を抑えたり、熱を下げたりするためのお薬を処方します。自宅療法としては水分をしっかりととり、温かくして、ゆっくりと休みましょう。

熱が長引く時は細菌による中耳炎や肺炎などの合併症をおこしていることがあるので、もう一度早めに受診しましょう。抗生物質の投与が必要になることもあります。残念ながら予防のワクチンはまだありません。

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2016年4月19日 (火)

夜間休日の小児の急病の受診,相談について

お子さんが夜間や休日に急に具合が悪くなられた時どうすれば良いかまとめてみました。

1)お子さんが夜間や休日に急に発熱しても、ぐったりしたり、嘔吐したり等の症状がなく、水分も少しずつとれる場合には通常時間外に救急で診察を受ける必要はなく、翌日かかりつけの先生に受診していただけば良いと思います。 お子さんが急に発熱したり嘔吐した時のためにふだんから解熱剤や吐き気止めの飲み薬や坐薬を用意されておくと電話相談して使用することもできるので安心だと思います。

2)受診した方が良いかどうか迷う時は電話相談が利用できます。

◎市川市急病医療情報案内「あんしんホットダイヤル」は24時間年中無休で病院、診療所の案内、急な病気けがの相談に応じています。 ℡ 0120-241-596  です。

◎千葉県小児救急電話相談も利用可能です。相談には看護師が応じるほか、必要な場合には、小児科医に相談したり電話を転送します。但し相談のみですので受診が必要な場合にはアドバイスに従って受診していただくことになります。 受付日時 夜7時から翌朝8時まで。 ℡ #8000 です。携帯からは043-242-9939

3)受診する場合はまず公的な急病診療施設に受診されると良いと思います。   市川市内では市川市急病診療所(大洲)があります。  受付時間は 毎日夜8時から11時まで 休日は午前10時から午後5時も診療します。 毎日小児科担当医師が勤務する体制になっています。ただし急患専用の診療所のため受付時間を過ぎると医師は不在となりますので時間に余裕を持って受診するようにしてください。  連絡は ℡047-377-1222。なお 東京ベイ浦安市川医療センターは日祭日の急病診療所日中開所時間内は4歳未満の小児の受診はできなくなりましたのでご注意下さい。

その他隣接の市にも急病診療所があります。

○浦安市急病診療所 受付日、時間は市川と同じです。 ℡047-381-9999       

○松戸市夜間小児急病センタ-  毎日夜6時から11時   ℡047-360-8900

○船橋市夜間急病診療所(小児)夜9時から朝6時(土休日は夜6時から)℡ 047-424-2327   また「ちば救急医療ネット」というホ-ムペ-ジhttp://www.qq.pref.chiba.lg.jp/  で 千葉県内の急病診療施設の案内を見ることができます。

4)その他最近は市川市でも一般の診療所で休日、土曜午後の診療を行っているところがあります。普段から調べておかれるといざというときあわてなくてすむと思います。

5)深夜等で上記の施設が診療していない時間帯にどうしても受診御希望の場合は公立病院等の大きな病院に受診していただくことになります。但しそのような病院は主に各急病診療施設から転送されたり、救急車で受診されるような重症の患者さんが対象で、非常に多忙な状態が続いております。従って受診される前に必ず電話で連絡していただき、相談されてから受診していただくようにお願いします。電話でアドバイスを受けて受診せずにすむ例もあるようです。 東京ベイ浦安市川医療センター、東京歯科大学市川病院等は直接受診すると「初診時選定療養費」の支払いが必要になりました。市川市急病診療所から転送される場合は徴収されません。

6)ひきつけを起こして10分以上けいれんが止まらない、ひどい喘息発作で呼吸状態が悪い、 食事アレルギーでゼイゼイしたりぐったりしている等お子さんの状態が非常に悪い場合は遠慮なく119番に連絡して相談して下さい。救急隊によって搬送される場合は上記の病院に運ばれることになります。救急車には酸素吸入装置が必ず装備されているので呼吸状態が悪い場合には非常に有用です。最近は状態によってはドクターカーやドクターヘリも活用されるようになりました。

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2015年5月29日 (金)

溶連菌感染症について

【ヨウレンキンとは?】溶連菌とは溶血連鎖球菌の略語で、その中でもA群ベ-タ溶連菌というタイプが病原性が強い事が知られています。

【伝染】人から人に咳や唾液を通して感染します。麻疹や水痘等のウイルス性の病気ほど伝染力は強くないのですが、家族内や幼稚園、学校など接触が濃厚な所では容易に伝染します。感染してから早ければ1日以内に症状がでます

【症状】のどに菌がついて咽頭炎を起こす事が多いので咽頭炎について主に説明します。 高熱が出て、のどの痛みや頭痛を訴え、腹痛や吐き気を伴うこともあります。一般的なカゼとくらべてぐったりして重い病気の印象があります。咽頭が真っ赤にはれ 上あごの粘膜に特徴的な赤い斑点が出たり、舌に細かい赤いぶつぶつが出て苺のように見えたりします(苺舌といいます)。また猩紅熱(しょうこうねつ)といって、菌の毒素が悪さをして、下腹部など皮膚の柔らかいところを中心にに赤く細かいざらざらした発疹が出て、ひどい場合には全身に広がることもあります。

 その他のど以外では皮膚についてとびひ(通常はブドウ球菌によるものが多い)を起こしたり皮下組織や筋膜に重症の感染をおこすこともあるので要注意です。

【診断】症状や診察所見から典型的な例では容易に診断がつきますが乳幼児ではのどの所見がはっきりしない事もあります。のどの細菌を培養して検査すればどのような菌が原因になっているか診断できますが、結果が判明するまでに数日かかります。最近ではのどの粘液をとって検査してその場ですぐ溶連菌がいるどうか診断がつく迅速診断が広く行われており非常に有用です。

【治療】症状は強いのですがお薬が良く効くのが特徴です。ペニシリン系の抗生物質が一般的に使用されますが服用を始めて1~2日で熱も下がり、元気になることが多いようです。ただし、再発しやすいので最低10日から2週間はしっかりお薬を飲んでもらうことが必要です。お薬の飲み方が不十分だと再発したり合併症を起こしやすくなるので気をつけましょう。熱が下がって内服を続けていれば伝染性もないので、本人の具合が良ければ集団生活も可能です。学校の場合も学校伝染病になっていますので休んでも欠席扱いにはなりませんが、その場合症状がなくなった時点で診察を受けて治癒証明を書いてもらう事が必要です。しばらくは激しい運動は避けた方が良いでしょう。

【家庭内感染】患者さんから兄弟や両親に感染して同様の症状が出る事が良くあります。また、はっきりした症状がなくても溶連菌の検査をすると陽性に出ることもあります。

せっかく患者さんがお薬を飲んで治療しても他の御家族がそのまま菌を持っていてその菌をもらって再発することもあります。従って患者さんが1人出た場合は御家族全体の検査と治療の計画をしっかり立てることが必要だと思います。

【合併症】急性腎炎やリウマチ熱などいくつかの合併症がありますが最近は抗生物質による治療が確立しているためか、ごくまれになりました。急性腎炎は溶連菌感染後2~3週たって起きます。ひどければ体がむくんだりコ-ヒ-色の尿が出たりしますが、軽い場合ははっきりした症状が出ないで終わってしまうこともあり、あとで定期検診で血尿や蛋白尿が見つかることもあります。必ず感染後3~4週頃に一度尿検査を受けましょう。その時に咽頭に菌が残っていないかどうかも検査しておくと良いと思います。 

 また一度溶連菌にかかった方はまたかかりやすいので同様の症状があったら必ず受診し必要な場合は検査を受けるようにしましょう。

 

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アデノウイルス感染症について

アデノウイルスはお子さんを中心に様々な症状を示すウイルスですがあまり知られていないようです。たくさんの型がありそれによって起こす症状も様々です。簡単にまとめてみました。

【伝染性】患者さんののどや便、眼脂のウイルスがのど、鼻、結膜から侵入して感染をおこします。潜伏期間は5~7日程度です。主に乳幼児や学童に感染し、成人がかかる事は比較的少ないのですが、お子さんから親御さんにうつることも時々あります。

【症状】ウイルスの型によって様々な症状が出ますが主なものをあげてみます。 ○咽頭炎、扁桃炎: 最初から39℃以上の高い熱が出てぐったりします。のどが赤くなり次第に扁桃腺がはれて、白い膿のようなものがついてきます。  5日位高熱が続くことがあり、季節によってはインフルエンザではと心配される事もよくあります。 ○結膜炎を起こすこともよくあります。結膜が赤くなり目やにが出ます。  咽頭炎に伴って結膜炎を起こした場合は咽頭結膜熱といいます。夏プ-ルでうつることもあるのでプ-ル熱とも呼ばれています。 ○胃腸炎 下痢や嘔吐などの胃腸炎の症状を起こすこともよくあります。 その他まれですがアデノウイルス7型といって乳幼児に重症の肺炎を起こすものもあります。

【診断と治療】これまでは良い検査法がなかったのですが最近は咽頭、結膜や便を検査してその場で診断することもできるようになりました。ウイルスそのものに効くお薬はないのですぐ治療に役立つということはないのですが、他の病気の心配をする必要が無くなりますし、「あと2~3日で熱が下がるでしょう」と見通しが立てられますので非常に役に立つと思います。おかげで発熱の原因がわからずに入院になったりするケ-スも減りました。

【治療と自宅療法】ウイルスに直接効くお薬はありません。熱が高くてぐったりするときは解熱剤の飲み薬や坐薬をつかってあげましょう。合併症の予防で抗生物質の内服薬や点眼薬が処方されることもあります。  自宅で安静にするのが大事です。のどが痛くて食事がとれない場合もあると思いますが水分をこまめに充分与えて下さい。  結膜にウイルスがいてお顔をふくタオルからうつることもあるので患者さんのタオルは別にする等の注意が必要です。  咽頭結膜熱は第二種伝染病に指定されているので学校、幼稚園は休んでいただき症状が良くなって2日後から出席可能です。届けを出せば欠席扱いにはなりませんが登校する場合には治癒証明書が必要です。

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2013年4月25日 (木)

胃がんリスク検診について

4月から市川市胃がんリスク検診が始まります。40才から5才おきに75才までの方が対象で対象者には受診券が送付されてきます。まず血液検査で血清ヘリコバクターピロリ抗体価でピロリ菌の感染があるか調べ、血清ペプシノーゲンⅠ、Ⅱの値で胃の粘膜の萎縮があるかどうかが推定します。ピロリ菌に感染していて粘膜に萎縮がある方は胃がんになりやすい事がわかっていますので危険度に応じて4群に分けて胃カメラ検査を毎年~3年に一回お勧めすることになります。詳しくは市川市保健センター047-377-4511にお問い合わせください。

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2013年4月 6日 (土)

風疹について(成人の風疹ワクチン接種も含めて) 

Q:風疹とはどんな病気ですか?

A:風疹は風疹ウイルスが咳などで飛んで気道から伝染します。潜伏期間は2~3週です。症状は熱が出て1~2日してから 淡い紅色の小さい発疹が顔、頚から出始めて全身に広がります。また頚部、耳の後、後頭部のリンパ節が腫れます。34日で熱も下がり発疹も消えていきます。熱は38℃程度でほとんど熱の出ないこともあります。一般に予後良好ですがまれに関節炎、脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が年齢にかかわらず起き、成人の方が関節炎を起こしやすいようです。

Q:比較的軽い病気のようですがなぜ流行が問題になるのですか?

A:かかっても患者さん自身はそれほど心配な病気ではないのですが、最も問題になるのが先天性風疹症候群です。妊娠早期(14か月)の妊婦さんが風疹ウイルスに感染すると胎盤から胎児に感染し,生まれてくる赤ちゃんに難聴,白内障,心臓病などの先天異常が起こります。その発生率は妊娠3か月以内の風疹感染で20%にもなります。平成26年から平成29年にかけては、各々年間319例、163例、129例、93例の報告がありました。

Q:最近の流行で成人男子(おじさん世代)が多いのはなぜですか?

A:平成242日以降に生まれた人は2回、公費でワクチンを受ける機会がありましたが、昭和54年度から平成元年度に生まれた男性は受けていても1回です。そして、昭和5441日以前に生まれた男性は1回もその機会がなく、十分な免疫を持たない人達が蓄積していたものと考えられています。

Q:では対策としてどうすれば良いのでしょうか?

A:ワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が風疹ウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。

Q:最近国の施策で風疹の追加的対策が始まりましたが具体的にはどんな内容ですか?

A:抗体保有率の低い世代の昭和37 年4月2日から昭和54 年4月1日生まれの男性に2022 年3月末までの3 年間に限り、風疹の抗体検査・予防接種を公費で受けられるようにし、この世代の抗体保有率を90%以上にすることを目指しています。但しワクチンを効率的に活用するため、まずは抗体検査をして十分な量の抗体がない方が、予防接種法に基づく定期接種の対象になります。

 

最近流行している風疹はお子さんだけでなくお母さんにも問題となる病気です

 

 

【伝染】風疹は風疹ウイルスが咳などで飛んで気道からうつります。潜伏期間は13週です。最近全国的に成人男性を中心に流行が広がり問題になっています。

 

 

【症状】熱が出て12日してから 淡い紅色の小さい発疹が顔、頚から出始めて全身に広がります。また頚部、耳の後、後頭部のリンパ節が腫れます。34日で熱も下がり発疹も消えていきます。熱は38℃程度で、ほとんど熱の出ないこともあります。

 

 

一般に予後良好ですがまれに関節炎、脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症があります。

 

 

診断は流行期には比較的容易ですが、もともと比較的軽い病気のため診断が難しい場合もあり、確実に診断するためには回復後の抗体検査が必要です。

 

 

【治療】自然に治る病気ですので特別な治療はいりません。但し伝染力はあるのでお家で静かにして経過を見ましょう。発疹が消失するまでは登園、登校は停止です。

 

 

【先天性風疹症候群】

 

 

 妊娠早期(14か月)の妊婦さんが風疹ウイルスに感染すると、胎盤から胎児に感染し生まれてくる赤ちゃんに難聴、白内障、心臓病などの先天異常が起こります。その発生率は妊娠3か月以内の風疹感染で20%にもなります。

 

 

【予防】風疹はワクチンを接種することによりほとんど予防可能です。風疹ワクチンは、副反応の少ない非常に安全なワクチンの一つです。

 

 

お子さん:ワクチン接種がお子さん自身の将来にわたる予防になりますし、妊婦さんの周囲にいる幼児の風疹をワクチンにより防ぐことが,妊婦の風疹感染を防止することにつながります。

 

 

麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を使用して第1期と第2期の2回接種します。

 

 

   お子さんは公費で無料で接種できます。

 

 

第1期 1才~2才未満   1才になったら早めに接種を受けておきましょう。

 

 

   第2期  小学校入学1年前の41日から入学前の331日まで

 

 

成人女性:妊娠する可能性がある女性は必ず抗体検査を受け、陰性の場合には予防接種を受けておきましょう。接種後は2~3か月間避妊する必要があります。ただし妊娠が判明してからは予防接種をすることはできませんので、抗体陰性の妊婦さんは風疹患者との接触を避けなければいけません。万一風疹感染が疑われたときは必ず血清診断を行う必要がありますので産科の先生と充分御相談下さい。また抗体の低い方は次の妊娠時の危険をなくすため出産直後にワクチン接種をしておくことをお勧めします。

 

 

成人男性:最近流行が問題になっている30代から50代前半の男性は当時の予防接種制度では接種を受けていない方が多く、風疹の免疫を持っていない方が多いようです。これまで風疹の予防接種をうけたことがない方で、特に妊娠している方が身近にいる場合はなるべく早く予防接種をうけることをお勧めします。接種をうけた方から妊婦さんに風疹ワクチンのウイルスがうつる可能性はありません。またこれまで予防接種を受けていたとしても、または風疹にかかっていたとしても、再度予防接種をうけることによる特別な副反応がおこることはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2012年11月30日 (金)

ウイルス性胃腸炎

毎年冬になると胃腸炎の症状で受診される患者さんが増加します。そのほとんどがウイルス性胃腸炎(要するにおなかにくるカゼ)です。症状と治療についてまとめてみました。

【病原体と症状】胃腸炎を起こすウイルスには多くの種類がありますが、ノロウイルス、ロタウイルスなどは冬に流行します。伝染力も強く、便に排出されて手について感染したり、唾液が飛んでうつることもあります。感染してから1~2日と短期で発病します。いずれも吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱等の症状を起こしますが症状だけから原因ウイルスを診断することは困難です。

 ノロウイルスは成人にもよく感染します。吐き気と上腹部痛が強いのが特徴です。保育園などでお子さんが感染して御両親にうつって一家全滅というケ-スもよくあります。また生ガキなどについていて集団食中毒の形で発生することもあり、老人ホ-ム等で集団感染することもあります。少量のウイルスでも感染するので吐物や下痢便を処理した後は充分手洗いしましょう。

 ロタウイルスは、白い下痢便が頻回に出ることが多く、白色便性下痢症とも呼ばれています。乳幼児に感染する事が多く保育園などで集団感染し、症状も重症化する事が多いのですが、最近は軽症化する傾向があるように思います。必要な場合には便を検査して診断することもできます。

  なお、細菌性の食中毒は冬期には少ないのですが高熱が続いたり、便に血液が混じったりする場合はその可能性もあり検査を受ける必要もあります。(くわしくは当シリ-ズの「食中毒について」を御覧下さい)

【自宅療養の注意点】まず脱水状態にならないように水分の補給が大事です。大人の方で水分を飲むと吐き気や下痢をするというので水分を飲むのをがまんする方がいますが、非常に危険です。湯冷ましや番茶、スポーツ飲料(冷やしていないもの、お子さんの場合はお子さん向きのものか大人用を湯冷ましでうすめて)等を少量ずつ頻回に取るようにしましょう。ジュースや牛乳などはお子さんが欲しがっても吐きやすいので避けましょう。

 吐き気止めのお薬(坐薬か飲み薬)を処方された場合、使って2030分してから水分を少量ずつ飲んでみて下さい。少量ずつでも飲めれば良いと思います。

 食事がとれないことを心配される方がいますが、人間の体にはエネルギ-の蓄えがありますから水分さえとれていれば急いで食べる必要はありません。無理に食べると嘔吐、下痢の症状が長引くこともあります。お子さんの場合も吐き気がすっかり落ち着くまでは、欲しがっても少しがまんさせた方が良いでしょう。おなかが空くときはあめ玉をなめてもいいと思います。吐き気やひどい下痢が落ち着いたらおかゆ、うどんなどの消化の良いものを少量ずつ取って下さい。

 赤ちゃんの場合、母乳はそのまま与えてもかまいません。ミルクは、下痢がひどい場合は半分位に薄めた方が良いと思います。赤ちゃん用のスポ-ツ飲料も良いと思います。

ミルクの中の乳糖の消化が悪くなって下痢が長引くこともあり、乳糖の消化を良くするお薬を処方しますのでミルクに混ぜて与えて下さい。離乳食は一旦お休みにして症状が良くなってからおかゆなど消化の良いものから再開しましょう。

  家族の中でどなたか症状が出た場合他の方にも短期間でうつる可能性がありますので、手洗いに気を付け、消化の悪いものを食べないなど注意しておきましょう。

【受診のタイミング】吐き気が続いて水分が取れない時、さらに下痢も合併しているときは特にお子さんでは脱水状態になりやすいので早めに受診して下さい。口の中が乾いたり、涙の出が悪くなったり、尿の出が悪くなったり、ぐったりして元気がなくなったりするのは脱水のサインですから要注意です。必要な場合には点滴で水分を補充する必要があり、重症の場合には入院して続けて点滴をする必要もでてきます。

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2010年8月 2日 (月)

感染症シリーズ 手足口病とヘルパンギーナ

 どちらも初夏から夏を中心に流行する夏風邪の一種で、腸の中で増えるエンテロウイルスという種類のウイルスによって起きる病気です。

 エンテロウイルスにはコクサッキ-ウイルスなどたくさんの種類がありますが、どちらの病気もそれぞれいくつかのウイルスが原因になって起きることがわかっています。

【伝染】患者さんの唾液や便を通してウイルスが感染し、感染して5日位で発病します。どちらも伝染力が強く、集団のなかでどんどん広がることがあります。但し、感染しても症状がでないで気づかないうちに治ってしまう場合も多いようです。

【症状】

◎手足口病:文字通り手の平や甲、足の裏や甲、舌や口の粘膜に水疱疹ができます。また膝、肘、お尻にも盛り上がったブツブツができることがあります。手足の発疹は痛みはほとんどありませんが、舌や口の水疱は破けてビランになり強い痛みを訴えることもあります。熱は病初期に微熱が出る事が多いのですがまれに高熱が出ることもあります。これらの症状は1週間程度で回復します。

◎ヘルパンギ-ナ:急に38℃~40℃の高い熱が出るのが特徴です。熱が高くなるため

ひきつけの体質のある方ではひきつけを起こすこともあります。のどの奥をよく見ると

口蓋垂(いわゆるノドチンコ)の両側に小さい水疱疹を認め、やはり強い痛みを訴えます。熱が高いわりには早ければ1~2日で解熱するのが特徴です。

【治療と自宅療法】どちらもウイルスによる病気で自然に治るので、抗生物質は無効であり、特別な薬はありません。お熱が高くてぐったりしたときには解熱剤を使用しても良いと思います。手足口病の場合は舌などのビランの痛みが強いときは外用薬を塗って少し痛みが軽くなる事もあります。 

 口の中が痛い時はからいもの、硬いもの、酸っぱいもの、熱いものは避けて口当たりが良くかまずに食べられるもの(ゼリ-など)を与えましょう。食事ができなくても水分が取れれば数日間は心配ありません。水分もジュ-ス等すっぱいものは避けましょう。

【合併症について】通常は合併症なくなおりますが、ごくまれに手足口病で髄膜炎や脳炎を合併するという報告があります。今年(平成22年)の手足口病はエンテロウイルス71型というタイプが多く髄膜炎や脳炎を起こしやすいといわれています。頻度からしてもあまり心配する必要はないと思いますが、嘔吐が続いたり意識がぼんやりしたり心配な症状があれば早めに再診して下さい。

【隔離について】具合の悪い間は保育園や幼稚園、学校はお休みしましょう。体調が回復するまではスイミングなどの運動も避けた方が良いと思います。

 症状がなくなった後も便の中にはかなり長期間ウイルスが排泄されるようです。従って症状があるときだけ隔離しても現実にはあまり意味がないという事になり、本人の体調が許せば保育園なども登園可能という所が多いようですが、それぞれの方針があると思いますのでお問い合わせ下さい。

 但し生まれたばかりの赤ちゃんにうつると心配ですので接触しないようにしましょう。

【免疫について】1つの型のウイルスについては一度感染すると免疫ができて二度かかることはありませんが、どちらの病気も原因のウイルスは数種類あるため2~3回かかることがあります。大人は免疫を持っている方が多いのでまれにしかかかりませんが、かかると症状が重くなることもあります。

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2006年9月 7日 (木)

感染症シリ-ズ:おたふくかぜ

最近おたふくかぜが流行しているので、まとめてみました。 

【伝染】ウイルスによって起きる病気で冬,春に多いようですが年間を通じて発生します。患者さんの唾液などによってうつり、2~3週間で発病します。水ぼうそうやはしかに比べると伝染力は弱いようです。

【症状】耳の下部にある耳下腺がはれます。初期に発熱する事が多いですが熱が出ないこともあります。耳下腺のはれは片側からはじまり両側がはれることが多いのですが片側だけで終わることもあります。かたいものやすっぱいものを食べたときに痛みが強くなるのも特徴です。耳下腺以外にも顎の下の顎下腺もはれる事がよくあります。1週間位で耳下腺のはれは良くなります。3~5才でかかる方が最も多く、年齢の小さい方は感染しても症状が出ないで終わることがあります。大人がかかるとはれもひどく高熱が続き、かなりつらい思いをすることになります

【合併症】合併症としては髄膜炎,脳炎,難聴、膵炎,睾丸炎等があります.髄膜炎,脳炎は小児に多い合併症で,一度症状がよくなってから再び熱が出たり頭痛や吐き気を訴えたりします。ほとんどが自然に治りますが、まれにムンプス難聴と呼ばれる片側の難聴を残すことがあるので要注意です。思春期以降の年長児や大人がかかると男性の場合2~3割の方で睾丸炎がみられ、睾丸がはれて痛みが出ます。通常は片側だけですので,後遺症としての不妊症になる頻度は低いようですがこれも要注意です。

【診断】通常は症状から診断できますが、軽症の場合や初期の場合は診断が難しい場合もあります。リンパ節炎などいくつかまぎらわしい病気があり、耳の下がはれたから必ずしもおたふくかぜとは限りません。尿を調べて尿の中のアミラ-ゼという酵素が上昇していると診断の助けになります。但し耳下腺がはれた場合でも反復性耳下腺炎といって片側の耳下腺がはれてすぐにおさまるという事を繰り返す病気もあります。

本当におたふくかぜにかかると免疫ができ、2回かかることはまずありません。何回もおたふくかぜにかかったとおっしゃる方がいますが実際にはあり得ないと思われます。片側しかはれなかったから再びもう一方にかかるということもありません。どうしても診断がつかなかったときは後で血液を検査して抗体を調べるとはっきりします。

【治療と自宅での注意点】特別な治療法はなく、痛みや熱が強いときは鎮痛解熱薬を投与します。かたいものやすっぱいものなど唾液を出すものを食べると痛みが強くなるのでプリン、ゼリー、お粥、豆腐など口当たりの良いものを与えると良いでしょう。

 一度下がった熱がまた高くなったり頭を痛がったりする時には髄膜炎,脳炎を併発した可能性があるので早めに再診して下さい。また男の子の場合恥ずかしがって睾丸がはれても云わないことがあるので気をつけてあげて下さい。

 耳下腺のはれが消失するまでは伝染力があるので保育園・幼稚園・学校などは休ませてください。学校を休んでも後で証明書を出せば、欠席扱いにはなりません。

【予防】ワクチンの接種が最も有効です。現在のワクチンは副作用が非常に少ないものになっています。市川市では2才以上のお子さんに一部負担だけで接種ができます。ただし患者さんと接触してからワクチンを接種しても予防はできません。

また成人の方で小児期にかかっていない方は是非ワクチンを受けておいていただきたいと思います。かかったかどうかはっきりしない方は抗体検査をすればはっきりします。以前にかかっていてワクチンを受けたとしても免疫が強くなるだけで問題はありません。

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2006年7月31日 (月)

海外旅行時の注意

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海外旅行をされる場合の一般的な注意をまとめてみました。ごく一般的な観光地が対象ですのでマラリア流行地等特殊な地域は別途お問い合わせ下さい。
(厚生労働省検疫所ホ-ムペ-ジhttp://www.forth.go.jp )

飛行機で:機内では気圧が低く高度2000メ-トルと同じ気圧しかありません。心臓や肺に持病がある方は要注意ですのでかかりつけの先生に御相談下さい。またスキュ-バダイビングをして24時間以内に飛行機に乗ると潜水病を発症する可能性があるので気をつけましょう。アルコ-ルの廻りも早くなりますのでアルコ-ルは控えめにしましょう。
 湿度もかなり低く、脱水状態になりやすい状況です。足に静脈瘤のある方など危険因子のある方は旅行者血栓症(いわゆるエコノミ-クラス症候群)をおこしやすくなります。水分を十分とり、座り放しにせず体を適当に動かしましょう。
 離着陸の気圧の変化が耳へ影響するのを避けるために大人はガムをかむ、赤ちゃんはおしゃぶりをしゃぶるなどされると良いでしょう。

食中毒の予防:衛生状態が良くない国への海外旅行でお腹をこわす方は非常に多いようです。生水は要注意です。当然生水から作った氷も危険です。殺菌されていないミルク、アイスクリ-ム、瓶詰めではない飲み物、加熱していない食物(カットしたフル-ツ、
生野菜)なども心配です。旅行全体を不愉快なものにしないためにも心配なものを食べるのはがまんしましょう。
 ワイン、ビール、熱い紅茶とコーヒー、瓶やその他の容器に詰められた炭酸飲料と果物ジュースなどの飲み物、皮をむいたり殻から取り出して食べる果物(バナナ等)や野菜はたいてい安全だと思われます。

防蚊対策:蚊がいる地域ではマラリア以外にもデング熱や日本脳炎など蚊に刺されてかかる病気があります。肌の露出は控え虫除け剤等も用意しましょう。

気候の変化:日本と旅行先の寒暖の差で体調をくずされる方も多いようですが、むしろ暑い国に行ってホテル等の空調がきつくて風邪をひかれる方を見受けます。
暑い国に行かれる場合も必ず羽織る物などを用意していきましょう。

持参薬:高血圧などでふだんお薬を内服されている方は充分量を持参しましょう。紛失を防ぐため手荷物にしたり2カ所に分けておくと安心です。
 特にお子様連れの場合など常備薬として解熱剤、整腸剤+下痢止め、吐き気止め等持参されると安心だと思いますのでかかりつけの先生に御相談下さい。

医療保険:海外で医療機関を受診すると自費診療では非常に高額になることがありますので、海外旅行医療傷害保険に加入されておくことをお勧めします。

帰国後:幸い現在のところSARSの流行は無いようですが、他にも様々の伝染性疾患がありますので、旅行中から発熱、下痢などの症状が出た方は帰国時検疫所で必ず申請して下さい。
帰国後に症状が出た場合も旅行されていた事を必ず告げて受診して下さい。

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2006年5月10日 (水)

便利なリンク集

便利なリンク集です。参考にして下さい。

☆栗原皮フ科クリニック:http://hw001.gate01.com/kuri-drmclinic

☆まさき整形外科:http://www.masaki-seikei.com

☆いいだ眼科:http://www.iida-ganka.com

☆妙典メディカルビル:http://homepage2.nifty.com/medicalbuilding/

市川市急病診療所:http://www.city.ichikawa.chiba.jp/net/hoken/suisin/kyub1.htm

日祭日の昼だけでなく夜(8時~11時)および土曜日の夜も小児科担当医が配置される体制になっていますのでお問い合わせください。

ポリオの接種の日程と会場http://www.city.ichikawa.chiba.jp/net/hoken/suisin/porio.htm

今年も9月10月の秋のポリオの接種があります。

     花粉情報http://weather.goo.ne.jp/pollen/r003.html

外出時等参考になさって下さい。

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