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2010年9月 8日 (水)

ヒブワクチンについて

22年10月後半から多くの方がヒブワクチンを接種できるようになります。当院でも接種可能です。ヒブワクチンについて簡単にまとめてみました。

1)ヒブって何のことですか?

A)ヒブというのは乳幼児がかかる細菌性髄膜炎の原因菌であるインフルエンザ菌b型の略称です。細菌性髄膜炎は手遅れになると死亡したりさまざまな後遺症が残る可能性が高い病気です。日本では年間約1000人近くの子どもたちが細菌性髄膜炎にかかっていると推定されており、そのうち5%近くが死亡、約20%がさまざまな後遺症に苦しんでいます。この髄膜炎のかなりの部分がヒブによっておこっています。

またヒブは急速に呼吸困難を起こして危険な状態になる急性喉頭蓋炎や難治性の中耳炎の原因菌でもあります。最近では抗生物質に対する耐性化が進んでおり、これまで以上に治療が難しくなっています。

2)ヒブに対するワクチンがヒブワクチンなのですね。予防効果はあるのですか?

A)ヒブワクチンは海外で20年以上前より使われ始め、現在では100カ国以上の国で使われています。アメリカではヒブワクチンが導入された後は、ヒブ髄膜炎の頻度が導入前の1%まで減少しており高い有効性が実証されました。すでに全世界で1億5000万本以上の接種実績があり、日本でも昨年ようやく認可されて接種が可能になりました。

なお肺炎球菌も髄膜炎の原因になる菌で、最近予防のワクチン(プレベナー)が接種可能になりましたがヒブワクチンとは別のものです。

3)ワクチン接種の副作用はありますか?

A)接種部位が赤くなったり、腫れやしこりが見られる方あり、50人に1人程度熱が出る方がいるようですが、特に他のワクチンに比べて心配な副反応はないようです。

4)どういうスケジュールで接種を受ければいいですか?

A)乳児の細菌性髄膜炎の予防に有効なので、できれば乳児期早期にやる必要があります。

乳児期は他にも受けるワクチンが多くて大変ですが、三種混合や肺炎球菌ワクチンと同時に接種することも可能ですのでうまくまとめて接種すれば受診の回数は少なくすみます。

接種を始める時期によって以下のようにスケジュールが違います。

○2ヶ月から7ヶ月のお子さん  4()週から8週の間隔で3回接種  1年後に追加○7ヶ月以上のお子さん     4()週から8週の間隔で2回接種  1年後に追加

○1才以上     1回のみ

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