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2013年4月 6日 (土)

風疹について(成人の風疹ワクチン接種も含めて) 

Q:風疹とはどんな病気ですか?

A:風疹は風疹ウイルスが咳などで飛んで気道から伝染します。潜伏期間は2~3週です。症状は熱が出て1~2日してから 淡い紅色の小さい発疹が顔、頚から出始めて全身に広がります。また頚部、耳の後、後頭部のリンパ節が腫れます。34日で熱も下がり発疹も消えていきます。熱は38℃程度でほとんど熱の出ないこともあります。一般に予後良好ですがまれに関節炎、脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が年齢にかかわらず起き、成人の方が関節炎を起こしやすいようです。

Q:比較的軽い病気のようですがなぜ流行が問題になるのですか?

A:かかっても患者さん自身はそれほど心配な病気ではないのですが、最も問題になるのが先天性風疹症候群です。妊娠早期(14か月)の妊婦さんが風疹ウイルスに感染すると胎盤から胎児に感染し,生まれてくる赤ちゃんに難聴,白内障,心臓病などの先天異常が起こります。その発生率は妊娠3か月以内の風疹感染で20%にもなります。平成26年から平成29年にかけては、各々年間319例、163例、129例、93例の報告がありました。

Q:最近の流行で成人男子(おじさん世代)が多いのはなぜですか?

A:平成242日以降に生まれた人は2回、公費でワクチンを受ける機会がありましたが、昭和54年度から平成元年度に生まれた男性は受けていても1回です。そして、昭和5441日以前に生まれた男性は1回もその機会がなく、十分な免疫を持たない人達が蓄積していたものと考えられています。

Q:では対策としてどうすれば良いのでしょうか?

A:ワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が風疹ウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。

Q:最近国の施策で風疹の追加的対策が始まりましたが具体的にはどんな内容ですか?

A:抗体保有率の低い世代の昭和37 年4月2日から昭和54 年4月1日生まれの男性に2022 年3月末までの3 年間に限り、風疹の抗体検査・予防接種を公費で受けられるようにし、この世代の抗体保有率を90%以上にすることを目指しています。但しワクチンを効率的に活用するため、まずは抗体検査をして十分な量の抗体がない方が、予防接種法に基づく定期接種の対象になります。

 

最近流行している風疹はお子さんだけでなくお母さんにも問題となる病気です

 

 

【伝染】風疹は風疹ウイルスが咳などで飛んで気道からうつります。潜伏期間は13週です。最近全国的に成人男性を中心に流行が広がり問題になっています。

 

 

【症状】熱が出て12日してから 淡い紅色の小さい発疹が顔、頚から出始めて全身に広がります。また頚部、耳の後、後頭部のリンパ節が腫れます。34日で熱も下がり発疹も消えていきます。熱は38℃程度で、ほとんど熱の出ないこともあります。

 

 

一般に予後良好ですがまれに関節炎、脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症があります。

 

 

診断は流行期には比較的容易ですが、もともと比較的軽い病気のため診断が難しい場合もあり、確実に診断するためには回復後の抗体検査が必要です。

 

 

【治療】自然に治る病気ですので特別な治療はいりません。但し伝染力はあるのでお家で静かにして経過を見ましょう。発疹が消失するまでは登園、登校は停止です。

 

 

【先天性風疹症候群】

 

 

 妊娠早期(14か月)の妊婦さんが風疹ウイルスに感染すると、胎盤から胎児に感染し生まれてくる赤ちゃんに難聴、白内障、心臓病などの先天異常が起こります。その発生率は妊娠3か月以内の風疹感染で20%にもなります。

 

 

【予防】風疹はワクチンを接種することによりほとんど予防可能です。風疹ワクチンは、副反応の少ない非常に安全なワクチンの一つです。

 

 

お子さん:ワクチン接種がお子さん自身の将来にわたる予防になりますし、妊婦さんの周囲にいる幼児の風疹をワクチンにより防ぐことが,妊婦の風疹感染を防止することにつながります。

 

 

麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を使用して第1期と第2期の2回接種します。

 

 

   お子さんは公費で無料で接種できます。

 

 

第1期 1才~2才未満   1才になったら早めに接種を受けておきましょう。

 

 

   第2期  小学校入学1年前の41日から入学前の331日まで

 

 

成人女性:妊娠する可能性がある女性は必ず抗体検査を受け、陰性の場合には予防接種を受けておきましょう。接種後は2~3か月間避妊する必要があります。ただし妊娠が判明してからは予防接種をすることはできませんので、抗体陰性の妊婦さんは風疹患者との接触を避けなければいけません。万一風疹感染が疑われたときは必ず血清診断を行う必要がありますので産科の先生と充分御相談下さい。また抗体の低い方は次の妊娠時の危険をなくすため出産直後にワクチン接種をしておくことをお勧めします。

 

 

成人男性:最近流行が問題になっている30代から50代前半の男性は当時の予防接種制度では接種を受けていない方が多く、風疹の免疫を持っていない方が多いようです。これまで風疹の予防接種をうけたことがない方で、特に妊娠している方が身近にいる場合はなるべく早く予防接種をうけることをお勧めします。接種をうけた方から妊婦さんに風疹ワクチンのウイルスがうつる可能性はありません。またこれまで予防接種を受けていたとしても、または風疹にかかっていたとしても、再度予防接種をうけることによる特別な副反応がおこることはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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